梅雨、そらしんどいわ

さまんさ鍼灸院のさまんさです(^^)

今日から梅雨入りみたいですね

この記事では「梅雨と鍼灸のすてきな関係」について書きますね

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梅雨は東アジアでみられる、雨季のひとつといわれています

梅雨前線がのびるエリア=梅雨があるエリア

だそうです。ざっくりしてますね

東アジアのなかでも、全方向から海に囲まれている日本は、特に湿度が上がりやすく、体調を崩しやすい傾向にあります

東洋医学的に、梅雨による体調不良をどのように見るのか、マンガにしました

(絵は下手ですが、伝わればいいですw)

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以上が、梅雨についての東洋医学的な考え方です

こんなんやったら「梅雨、そらしんどいわ」ですよね

「湿邪」は関節痛頭痛身体がだるい下痢以外にも、アトピーの悪化やめまいなどの症状にも関係すると言われています

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では、鍼灸治療ではどのようにアプローチするかというと…

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という感じ(伝わったかしら…)

鍼灸は文字通り、鍼とお灸を使った治療ですが、この時期のダルさやしんどさに対しては、わたしはとくにお灸を使います

お灸はおうちでもできるセルフケアのひとつなので、場所やコツなどをお伝えしています

梅雨はとくに湿度が高い状態がずっと続くので、セルフお灸だいじ!

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「雨になると古傷が痛むぜ…」みたいなセリフをよく聞きますよね

関節痛が起こりやすいのは、関節にある潤滑油のようなもの(関節液といいます)の代謝が悪くなるためとわたしは考えます

その関節液の循環を良くするために、火を使うのです

代謝するべき要らない水分をはじき飛ばし、空いた場所に新しい水分を招き入れるようなイメージです

うちの院でも、最近すごく多いのが関節炎でのお悩みです

四十肩や手首の痛み、膝痛が多く見られます

いずれも関節液の循環に不具合があるように感じます

(他に腱と骨の癒着とかもあるんですけど)

お灸をすると、関節がくるくるとスムーズに動き出すので、患者さんが驚きまくる顔を見てニヤニヤします

個人差はありますが、治療を繰り返していくとスッキリ改善することが多いです

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また、めまいも気圧が低下する日や雨の日にひどくなりやすいです

これは、三半規管のある「内耳」という器官がリンパ液で満たされているためです

そのリンパ液で栄養されている「有毛細胞」という、聴いたり、平衡感覚を認識するための細胞の栄養不足や、リンパ液の循環機能低下などが原因ともいわれています

関節と同じく「液」に関係するんですね

あとは真空状態だから、気圧が下がると内圧が変わる、とかなんとか…

イメージ的には「水がパンパンに入った風船をロープウェイで山頂まで持っていったら、風船の緊張感がヤバイ」という感じかな…(ちゃんと言えない)

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わたしの鍼灸院では、このような「湿邪」の症状の方が来られた場合、いろいろ診ます

いろいろ過ぎて書ききれないんですけど、

・身体の水分の状態

・食生活

・老化との関係

・どのような動きの時に悪化するか

などなどを、脈や舌、皮膚、カウンセリングなどなどから診ていきます

また「湿邪」に関係するツボが足元に多いので、足をよく観察します

足元には内耳や筋肉と関係する経絡がたくさんあったり、「湿邪」を取るのに有効なツボがあります

どのあたりに治療をすると効果が出そうかな〜、とブツブツ言いながら考えます

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そしていよいよ治療。お灸を据えます。鍼もします

鍼のあたまにお灸をくっつけて燃やす「灸頭鍼」という方法もあります(好き)

水分をさばくイメージで「棒灸」という、”もぐさを固めた棒”を使うことも多いです

「湿邪」を感じなくなったら、症状が軽減しているか、患者さんの様子を確認します

お悩みの症状以外にもむくみが改善されたり、冷えを感じなくなることが多いので、喜んでいただいています

ほかにも上半身や背中側のツボも診て、適材適所の道具や方法で治療をすすめていきます

いきなりスッキリ!というわけにはいきませんが、ご自宅でセルフお灸をしていただきつつ

「いっしょにこの梅雨を乗り切ろう!エイエイオー!」みたいなノリで改善を目指します

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以上、「梅雨と鍼灸のすてきな関係」について書いてみました

少しでも、ご理解いただけると嬉しいです

ちなみに、今回はお灸を勧めてみましたが、やみくもにお灸をすればよい\(^o^)/というわけではありません

食生活の乱れ、運動不足、冷え、水分の代謝が悪くなることが原因で起こりやすい、「血液のドロドロ化」=「瘀血(おけつ)」は、お灸を誤った方法で行うと、悪化しやすかったりもするので、難しいところです

わたしも自分自身にお灸をしていて「お!これはお灸ちゃうな」と思うことが、たまにあります

そこはやはり脈や舌を診たり、皮膚の状態を診たりしないと判断できないので、興味のある方は、鍼灸院を頼っていただけると嬉しいですね(アピール)

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こういったアプローチは東洋医学特有のもので、西洋医学的に見て「エビデンスは?!」とツッコミを入れられやすいテーマです

鍼灸師は東洋医学的な考え方を大切にしますが、西洋医学的なエビデンスももちろん大切にします

受験生のとき、ほんと西洋医学を勉強しまくったので…(思い出し泣きするレベル)

鍼灸をはじめとする東洋医学的な治療は、西洋医学的な知識もふまえつつ、「人間の身体=自然に存在するモノのひとつ」と考え、水分が多ければドロドロしちゃうよね、というふうに、自然のイメージと身体のイメージを重ね合わせて、治療していく感じです

科学ではいまのところ証明できないかもしれませんが、物理なら近いのかも?

さまんさ鍼灸院は「ものは試しで受けてみようかと思って」を歓迎いたしますよ\(^o^)/

ではでは〜

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